ビジネスの勉強を始めると必ず出てくる言葉「マインドセット」。
例えば「○○をマインドセットしましょう」と言われても、「大切だということは分かったけど…」となったことはありませんか?
この記事ではマインドセットとは何かについて、心のメカニズムから分かりやすく分解していきます。
マインドが変われば大げさでも何でもなく、人生が変わります。
どういう原理なのか?そしてマインドセットの注意点は何なのか?
セッション型のビジネスをしている場合は、ダイレクトにセッションにも活用できていく部分ですので、理解を深めるきっかけになれば嬉しいです。
Contents
マインドセットで思考や行動が変わる
こんにちは、原子です。
僕が初めてマインドセットという言葉に触れたのはビジネスの講座でした。
その中では
「商品を売りたいのは自分。相手は結果(価値)を求めている」
「失敗はない。全てはフィードバックあるのみ」
「全ては自己責任。雨が降っても自分のせいと思え」
などなど、たくさんの言葉を受け取りました。
この言葉が僕の潜在意識にセットされた結果、考え方や行動が変わりました。
例えばそれまではお客さんに何かをセールスをする時には、自分の言いたいことばかりを言っていました。
でも「相手は価値を求めている」というマインドセットのおかげで
(この人は何を求めているんだろう?)
と考えるようになりました。
また、それまでは失敗を気にして、なかなか行動に移せなかったのですが「失敗はない」というマインドセットで
(どんな結果でも、それを活かして次に進める!)
と思えるようになり、いろいろなことに軽やかに取りかかれるようになったんです。
マインドが変わると思考や行動が変わり、結果が変わります。
そして現実が変わっていく…。
つまりマインドセットは人生を好転させていくものだと僕は確信しています。
マインドセットの意味
それではマインドセットの意味についてみていきましょう。
ざっくり表現すると「マインドセットは思い込みを作ること」という感じで使われています。
この捉え方から理解を深めることで、自分に活かしていくことができるようになるので、さらに分解して深めていきましょう。
僕なりの意味づけになるのですが、
マインドセットにおける「マインド」とは
このように定義をしています。
もう一歩噛み砕くと
「マインド」とは
A=B(AはBである)
または
A→B(AをしたらBになる)
という潜在意識の中に入っている公式のようなもの。
こんな捉え方です。
分かりやすいように、この記事ではA=Bだけをピックアップしてみていきたいと思います。
さっそく例をみてみましょう。
例から見るマインドセットの違い
50人の社員を抱えている社長と、その社員を想像してみてください。
社長とサラリーマンは考え方が違う、と言葉にするのは簡単ですが「考え方が違う」というのがマインドのポイントになります。
たとえば、お金に対する考え方に対して……
これだけ長い時間働いたのに給料が安いよ〜!
と腹を立てているようです。
これは時間=給料(お金)というマインドを持っているから、そのような発言が出るということですね。
一方、社長は
と考えているようです。
これは価値&信頼=代金(お金)というマインドを持っているということ。
一瞬で思いついたアイデアで、しかも労力もほとんどかからなくても価値が高いなら高価でも売れる!
と、公式を元に考えますが、サラリーマンからしたら
え!?何の努力もしてないのに、お金もらってもいいの??
と考えます。時間がお金になるという公式しか持ち合わせていないからです。
またサラリーマンの方は・・・
社長ばかり遊びに行ってズルい!!
と陰で愚痴をこぼしていますが、社長としては
今後の会社のためにも信頼が重要だから、あの社長と付き合いのゴルフに行こう!
こんな思いで行動していたりします。
このように潜在意識の中にある公式の違いが、大きな考え方の違いとなって現れるわけですね。
マインドセットは無意識的に作動する
ここまで潜在意識に入っている公式のようなものがマインド、と説明をしてきました。
つまりマインドセットとは、新しい公式を潜在意識にセットしていく行為です。
なぜ成功者達は口をすっぱく「マインドセットが大切だ」と言うかというと、公式を元に考えて行動をするからですね。
しかもそれは無意識的に作動します。
例えば「全てはテスト」という有名なマインドセットがあります。
このマインドが潜在意識に入っていれば「失敗した」と思うことはありません。
何かを行動して上手くいかなかったとしても
「こんなテスト結果が出るんだな。じゃあ次はこんなテストをしてみよう」
と軽やかにフィードバックして、軽やかに次の行動へ移ることができます。
いちいち落ち込みもありません。
これは頭で考えようとしているのではなく、無意識の内にそう捉えるようになります。
気合いとか根性じゃなく、マインドセットされれば、それが当たり前という基準になるのです。
先ほどの社長とサラリーマンでは考え方も行動も違いました。
それと同じように、今の自分よりステージが高い人と今の自分では考え方も行動も違います。
理由はマインドセットが違うからですね。
だからこそ、マインドセットをする意識が次のステージへ上がるためには重要になってくるのです。
何をマインドセットするか?例文
何かを教わるときに「これをマインドセットしましょう」とハッキリ言ってくれるなら分かりやすいですが、そうでない場合の方が多いです。
そこでオススメしたいのは、学びたい人や憧れの人、参考にしたい人などを見つけて
「この人はどんなマインドセットなのだろう?」
「どんなマインドセットでこの行動、発言をしてるのかな?」
という視点で観察をすることです。
本で例を出してみましょう。
例えば、ロバートキヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」。
この本の中では「持ち家は負債に分類される」という話をしています。
マインドとしては「持ち家(A)=負債(B)」という公式ですね。
このマインドがない人の場合は「なんとか自分の家を持ちたい」と考えたり、家を建てたことで「これで自分も一人前だ」と思ったりするでしょう。
持ち家=負債というマインドがあれば、少なくとも家を建てることをゴールとは思わないでしょうね。
別にそう考えることが良い・悪いという話ではありません。
大事なのはマインドによって無意識的な思考、判断が変わっているという点です。
他にもこの本の中では
「資産=わたしのポケットにお金をいれてくれるもの・負債=わたしのポケットからお金をとっていくもの」
「経済的自由になる=ビジネスオーナーor投資家」
などなど、他にもたくさんのマインドという視点からみた学びがあります。
このように一つの本やセミナー、または先生やメンターからは本当に多くのマインドを見つけていくことができます。
マインドセットは自分で見つけよう!
僕はセミナーを受けるときにはノートに「マインドセット」という項目を書いておきます。
過去には色んなセミナーを受けても「良い話を聞いた!」となるだけで、行動自体が変わらないことが多かったからです。
行動が変わらないのは頭(顕在意識)で理解をしただけで、潜在意識のマインドが何も変わっていないかったからですね。
だからこそ、何を潜在意識にマインドとしてセットさせたいかをメモするようにしているんですね。
例えば先日受けたセミナーではこんな話がありました。
「問題があることは痛みがあるので早く解決しようとします。しかし、すぐには問題がないけど取り掛かるのが主体性です。世界的な名著で語られているように、成功には主体性が必須です。その主体性が表れやすいのは肉体と整理整頓です。すぐにやらなくても大きな問題にはならないですもんね」
この話の中に、どんなマインドセットの学びがあるでしょうか?
(正解があるわけではありません)
例えば僕はノートのマインドセットメモのところにこんなことを書きました。
「成功に必須なもの=主体性」
「主体性=すぐに問題がないことに取り掛かること」
「主体性のサイン=肉体&整理整頓」
これをメモってから、僕はジョギングをする時間が増えました。
忙しいと言い訳していたけれど、それはジョギングをやらなくてもすぐに問題がないと思っていたからでした。
「でもすぐに問題がないからこそ肉体についてできることを取り掛からないと成功はない」そう思うようになりました。
そして今では頑張ろうとか思わずにジムに行くのが当たり前になりましたし、家でも筋トレをするのが苦痛ではなくなりました。
「やらなきゃ!」という切迫感や気合・根性でなんとかしている間はマインドセットになっていません。
潜在意識にばっちりセットされたときには、当たり前に考えているようになり、行動が無意識的に変わっているということなんですね。
このように学んだことから「無意識の内に行動することが変わる」という可能性をぜひ感じていただきたいと思います。
セミナージプシーもマインドセットで抜け出せる
「ノウハウコレクター」「セミナージプシー」という言葉があります。
これは学んでいるけど現実が変わっていない、または学んでいることで満足している状態を指している言葉だと思います。
何故そうなるかというと、大きな要因はマインドが変わっていないからです。
講師から「○○をしましょう」みたいに話をしてもらうと分かりやすいです。
そして理解もしやすいです。「あぁ大切なんだな」って。
しかし、その○○を行動に移せなかったり、少し行動をしても続けることが出来ないのは先ほど書いた僕の例のように、理解はしてもマインドまで浸透していないからです。
僕が人に教えるようになって思ったのは
「○○=最重要にするだけの価値がある」というつもりで話をしていても、
教わった人は
「へ~そうなんですね。じゃあ、“できたら”○○をやろうと思います」
みたいな反応のことがあります。
そして、「できたらやる」と表現している時って、「本当にいつかはやろう」と思っているんですよね!
でも「できたら」というのは、YouTubeやソファでゴロゴロする時間の次くらいの優先度だったりします(苦笑)
大切だと感じてもらうのも講師側の仕事ではありますが、最終的には自分が変わっていかないと変わりません。
何度も言うようですが、頭だけの理解で行動しようとしても上手くいかないですが潜在意識の情報が書き変われば、無意識的に上手くいくような行動が続けられるということです。
この意識を持って学ぶことで、学びがどんどん現実を変えていくことへと繋がっていくはずです。
成功するなら成功者のマインドセット
まとめ的な話になりますが、マインドというのは潜在意識の中に入っている「A=B」のような公式のようなものと定義しました。
この公式を元に思考し、選択し、行動していくわけなんですが、『無意識的に』というのが怖くもあり可能性を感じる部分でもあります。
無意識的な思考や選択が変わる
↓
行動が変わる
↓
出る結果が変わる
↓
現実が変わる
という順番です。
今まで上手くいっていないことがあるなら、頭だけで考えたり、行動レベルだけでなんとかしようとしていないでしょうか?
自分のマインドは無意識的に作動しているので気づきにくかったりします。
あまりにも当たり前だからです。
だからこそ、上手くいっている人の中から見つけていく意識を持ってみていただきたいんですね。
「□□について、こういう風に捉えるんだ!」という自分との違いが分かるからです。
具体的なマインドセットの方法については他の記事に詳しく書きますので、そちらを参考にしてみてください。
マインドセットは再現性のある引き寄せの法則
マインドが変われば人生が変わります。
それは、再現性のある引き寄せの法則と言ってもいいと思います。
学歴もなく人見知りで暗く、引きこもりだった僕が今では大好きなお客さんとだけ、好きな仕事をして、比較的のんびり目に毎日充実した生き方ができている。
こうなれたのは僕の場合は時間がかかりましたが、正直なところ努力感はあまりありません。
マインドが変わっていったことで、今の現実を一つずつ引き寄せていったという感じです。
今日の話がマインドセットの重要性を感じて、意識するきっかけに繋がれば嬉しいです。
コメント