こんにちは、原子です。
このブログにはコーチやカウンセラー、セラピスト、ヒーラーなどの「セッション」をお仕事にしている方が来ていただいていると思います。
僕はそういう方のビジネスサポートやコーチングをしているのですが、たまに聞かれるのが「NLPって使えるの?効果ある?」という質問です。
一言でいうと「めちゃくちゃ使えます!」
僕は10年以上前にNLPのおかげで人生が激変しましたし、そのターニングポイントのおかげで幸せな今に繋がっています。
しかし、いろいろとNLPは誤解をされることも多いようです。
トンデモだとか使えないとか宗教だとか…
そして実際にNLPをインターネットで調べてみると、いまいちよく分からない説明が多く出てきます。
そこで、この記事では『NLPの意味』を紐解きながら、NLPのもと受講生である僕の経験を元に、なぜ効果が出るのか?
また逆に、なぜ効果が出ない人もいるのか?解説していきたいと思います。
(公式なものではないので、あくまで個人的な意見として読んでくださいね)
Contents
NLP(神経言語プログラミング)とは?
NLPとは、
- Neuro(神経)
- Linguistic (言語)
- Programing(プログラミング)
この頭文字から名付けられています。
3人の天才セラピストがやっていたことをモデル(参考)にして体系立てられたスキルや考え方になります。
なので、元々は結果を出していた方達のやっていたことを研究してまとめられているので、基本的には結果に繋がりやすい(=効果が出やすい)ものといえます。

しかし、批判が多いのも事実です。
そしてNLPの開発後、創始者である2人が決別したこともあり、現在この創始者2人が、それぞれが別の教え方でNLPを広めているので、具体的に「NLPとは」とは言いにくいのが現状になります。
そんな現状を踏まえた上で僕が言いたいのは「NLPは使える!」ということです。
使えるというのは悩みの解決や願望実現に僕自身が効果を実感しています。
そしてセッションとしてコンサルやコーチングの中に取り入れた時に、クライアントさんに対しても効果を実感しています。
その理由をNLPの意味と併せてこれからお話ししていきます。
NLPの「N」の意味と効果が出る理由
NLPのNはNeuro(ニューロ)、神経です。
よくある話で
脳は現実と想像を区別できない
的な説明があります。
これは少し乱暴な説明で、丁寧にすると
神経は現実も想像も同じ回路を使う
これが正しい表現ということになります。
梅干しを食べるとヨダレが出るメカニズムは
梅干しを口に入れる
→酸の味覚刺激(インプット)
→神経回路
→脳「酸っぱいぞ!ヨダレを出せ!」
→神経回路
→ヨダレ出る(アウトプット)
というプログラムになっています。
ここからがポイントです。
五感のインプットと、それに対するアウトプットは、現実もイメージ(想像)も同じ神経回路を使います。
つまり
梅干しを口に入れるイメージをする
→酸の味覚刺激(インプット)
→神経回路
→脳「酸っぱいぞ!ヨダレを出せ!」
→神経回路
→ヨダレ出る(アウトプット)
と、スタートがイメージだったとしてもアウトプットは同じ。
ヨダレという反応が出てしまいます。
【現実で五感を使った場合・イメージで五感を使った場合、どちらも同じ神経回路を使う】
NLPではこの基本原理がスキルへと活用されているので、さまざまな反応(アウトプット)を変えていくことに効果を発揮していきます。

NLPのスキルが役立つ事例
たとえばNLPは感情のマネジメントにも効果的です。
あなたは思い出したくもないのに、「先日のあのことが…」と何度も思い出してしまった経験はありませんか?
そしてその度に腹が立ったり、恥ずかしくなったり、気持ちが凹んだり。。。
(この強力なものがトラウマですね)
僕も思い出したくないことを思い出しては感情に振り回されていた過去の経験から事例を出してみたいと思います。
原子が起業したばかりのこと、交流会で50歳過ぎの社長と名刺交換をした際の出来事です。

君は何をやっているの?

はい、ぼくは心理カウンセラーやっています!

ふーん、まだ若いでしょ?そんな人生経験もない人に相談しにくる人なんているの?

(なんて決めつけの人なんだろう?)お陰様で相談受けた方には喜ばれていますが…

ま、ビジネスはそんな甘くないけど失敗も経験だしね。いいんじゃない?
今だったらこういう人がいても気にも止めないようになりましたが、まだその当時はイラ立ちと悔しさみたいなのが凄かったですね。
その日はずっと、その社長を思い出してはイライラすることが続きました。
しかし家に帰って思ったんです。
(あ、イライラする神経回路使うの止めよう)って。
いまこの瞬間、リアルタイムで馬鹿にされているわけではない。
つまり、先ほどの梅干しと同じくなんです。
僕が腹を立てていたのは、
社長の顔、声、馬鹿にされた内容をイメージ(思い出す)
→神経回路
→脳「馬鹿にされたぞ!腹を立てろ!」
→神経回路
→腹が立つ
このようになっていたわけです。

イメージを『今』作って、『今』腹が立つというアウトプット(反応)が出ていただけなんですね。
何故イメージを繰り返すかと言うと、潜在意識的には覚えておかないといけないことだからです。
本能のようなものですね。「忘れたらまたあの敵に出くわすぞ!」みたいな。
頭で忘れたいけど、深い意識領域の部分では「忘れてはならない」と思っている。
そこで、NLPは神経回路のインプットを変更していくスキルがあります。
僕の場合は、その社長の顔に落書きをしたり声をオカマみたいにしたり、思い出す場面にコント番組のように笑い声を入れたりするイメージをしました。
そうすると、プッと笑ってしまうようなくだらない出来事だと、特別覚えておく必要もない出来事だと処理し始めます。
例えば四日前の昼ご飯って、誕生日とか特別なことがない限り思い出せなくないですか?
それと同じで「特に留めておく必要なし」と潜在意識が判断すると、わざわざ嫌な社長を思い出す必要もなく、わざわざイライラすることもなくなるわけです。
このような原理があるから、NLPのスキルは反応(アウトプット)を変えることができるのです。
このような神経(五感イメージ)のインプット・アウトプットによって、トラウマ解消をしたり、やる気を出したり、習慣化を作ったり、体・反応を効果的に使ったりetc…たくさんのことが応用できるのです。
具体的なスキルについてはまた違う記事でそれぞれ解説していきます。
NLPの「L」の意味と効果がある理由
NLPの「L」はLinguistic (リングイスティク)、言語という意味です。
世界は言葉によって切り取られ、認識しています。
たとえば、コップに半分の水があった時に、本来はただそこにボンヤリと存在してるだけです。
ですが「コップ」、「水」という言葉によってハッキリと見えてきます(認識される)

さらに、「多い」とか「少ない」という言葉によって、量の認識が出てきます。
さらにさらに、物足りない感覚が体に現れて「嫌だ」という言葉によって、感情を認識します。
そして「コップに半分の水しかない(少ない)から嫌だ」と判断がされるわけですね。
この辺りはNLPではメタモデルという考え方で整理されています。
メタモデルを簡単に説明すると「その人がどんな風に世界を認識しているかを捉えるモデル」という感じです。
このスキルによって、例えばクライアントと話している時に「あ、この人は水を半分しかないと捉えていて、そのことを嫌だと結びつけているんだな!」と瞬時に気づけるようになります。
(自分に対しても自分がどう世界を捉えているかにも気づきやすくなる)
気づくだけでなく「もし、砂漠で三日間さまよった後に、その半分の水を見たらどう?」と、言葉によって新しいフレームを与える(リ・フレーミングする)こともできます。

「砂漠ですか…(イメージして)あぁ、ありがたい!って思いますね」
こうすると、現象や存在自体は変わらないのに、感覚や感情が大きく変化します。
感覚、感情が変わるスキルというのは本当にスゴイことだと思います。
感覚、感情が変われば思考も変わるし、行動も変わります。
つまり自然と出てくる結果も変わってくるわけです。
こういう原理があるからこそ、自分の思い込みに縛られている場合からの解放(癒し)や、目標達成のサポートにもNLPは有効なんですね。
NLPの「P」の意味とは?
NLPの「P」はPrograming(プログラミング)です。
神経(五感)と言葉によって、潜在意識にどのようなプログラミングがされているのかに気づき、変化を起こしていくのがNLPということですね。
今回、僕が学んできたNLPの基本原理と思える部分を解説するにあたって、いくつかスキルの例を出しましたが、ほんの一部にすぎません。
他にも様々なスキルがありますが、基本的には神経と言語を意識してアプローチをしていくものになります。
潜在意識へのアプローチの方法の1つにミルトン・モデルというものがあります。
催眠療法をやっている方からすると神様的な存在のミルトン・エリクソンという方がいるのですが、その方もこのようなことを言っています。
「私がやっていることは私よりもNLP開発者の方が分かりやすく解説できる」
つまりNLPはそれだけ体系立って仕組みとしてまとまっているということですね。

他にもインパクトが強く面白いものとしては、パプロフの犬のように条件反射を作るスキルもあります。
(パブロフの犬はベルを鳴らして餌を与えることを続けるとベルの音を聞いただけでヨダレを出す条件反射を作る実験です)
ネガティブな反応とポジティブな反応を、それぞれ条件反射を作り同時に発動させるとネガティブな反応が消えてしまう、というスキルです。
「もう、思い出すだけで腹が立つんです!」と言っているクライアントにこのスキルを使うと
「あれ、さっきまで私何に腹を立てていたんでしたっけ?」という状態になったりします。
こういった短時間でビックリするような結果が出ることで、NLPは魔法のスキルと称されることもあります。
効果がないからNLPは批判があるんじゃないの?
ここまで読んでいただき、効果がありそうだと感じていただけたでしょうか?
少なくとも僕はとても大きな効果があるし、ある程度の再現性も出せるのがNLPだと確信しています。
しかし、学んでも効果を実感されていない方が少なくないように思います。
僕がこれまでコンサルやコーチングをさせていただいた方の中には、NLPを受講したという方も何人もいました。
その方にNLPのスキルを組み合わせて使ったセッションをすることで「あぁ!そうやって使うんですね!NLPって凄いですね!」と喜んでもらうことは今でも多々あります。
効果の実感をすることで、「あれからテキストを読み返して自分でも使ってます!」という報告をいただくこともあります。
NLPをしっかり学ぼうと思うと決して安くはない値段がかかります。
しかし受講生同士で練習をするために、体感がなくて「NLPスキルが使えるものだ!」という実感が湧かないこともあります。
またNLPトレーナーの方の中には、教え方を学んでもご自身のNLP実践経験があまりないという方もいらっしゃるようです。
様々な要因があると思いますが、効果を実感されないと「何十万円と払ったのに、何だったんだろう?」という感想になり、結果「NLPは使えないスキル」と判断されることもあるようです。
このような現象を目の当たりにすると、トレーナー選びは重要だとしみじみと感じます。

NLP(トレーナー)の選び方
最初にお話したように、開発者の2人ですら意見が食い違っているのでNLPのスクールに関しては一概にここが良いというのは言えません。
ですがトレーナーを選ぶことに関しては1つだけ注意点があります。
それは…人気のトレーナーほどキャラクターが強くて、興味を引きつけるのが上手かったりしますが、人気のトレーナー=優れた実践者とは限らないということです。
そこでセミナー数が多いだけでなく「日常で使っているか?」「セッションなどで人に対して実践してきたか?」という辺りを見極められるとベストです。
しかし、さすがにその見極めは特にこれから習う場合は分からないと思いますので、個人的にはよく勉強されている&教え方が丁寧というトレーナーがいいと思います。
(そういう意味で人気の方はいいと思います!)
そのためにまずは、色々と体験を受けてみるのがいいんじゃないでしょうか。
その中で「何を大切にしたいのか?」という自分の目的、価値観を大切に選んでみてください。
とは言っても…どんなトレーナーから学んだとしても、学んでからがスタートです。
僕の場合は今振り返ると素晴らしいトレーナーに学べたと思いますが、それでも学んだ時に「NLPって凄い!」という効果の実感は薄かったように思います。
そこでNLPを学んだ後、本を何冊か買い込み、まずは自分に試しました。

そして効果のあったものを人に試していったんです。
実践を繰り返しすることによって「使える」度合いが増していき、「NLPは使える!」という確信へと変化していきました。
効果のあるNLPスキルを身につける学び方
もしNLPを学ばれたら本を何冊か買うことをオススメします。
そのスクールでは教わらなかったことや、原理のようなものを学べるので、スクールで体験したワークなどの深い部分が分かるようになります。
あとは実践経験を積むだけ。
たぶん、ほとんどのスクールではスキルを一つずつ学んでいくと思います。
ですが実践をしているとスキルとスキルを組み合わせて使えるようになっていき、合わせ技で使えるようになった時に本当に効果を実感できると思います!
この時も、本で原理的な部分や事例などを学んでおくと知識が繋がります。
ちょっと高いですがセミナーに行ったつもりで2,000〜4,000円くらいの本を買ってみると本当に勉強になりますよ!
今日の記事がNLPをより興味を持つきっかけに繋がり、使いこなすヒントになれば嬉しいです。
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