ペルソナ設定のコツを事例から学ぶ!コンテンツ作成やブログを書く前に。

あなたは『ペルソナ設定』をしたことはありますか?

ペルソナ設定が上手くできると、コンテンツ(メニュー)作成やブログ記事を書く時に役立ちます。

アイデアが出てくるし、言葉作りもはかどる。

想いも乗せられるから伝わりやすいもの・文章が作れる。

逆にペルソナ設定をしていない or 設定が弱いと、誰に何を提供したらいいのか?

どんなことを伝えたらいいのか?と迷ってしまいます。

今日の記事では、その辺りのことについて分かりやすく、事例を元に解説していきます。

起業するならまずやりたい「ペルソナ設定」の意味とは?

こんにちは、原子です。

マーケティングやビジネス(起業など)のセミナーに行くと、よく言われます。

「ペルソナ設定をしましょう!」と。

過去の僕はセミナーやコンサルを受ける度に、このペルソナ設定をやっていました。

でも、いまいちピンときませんでした。

「やったけど・・・で?」みたいな感じ。

どうやって使ったらいいかもいまいちよく分からなかった。

もし、同じように「ペルソナ設定ってどうやって使うの?」と感じていたり、初めてペルソナ設定という言葉に触れる場合でも大丈夫です!

ぜひ今日の考え方を取り入れて活用してみてください。

『ペルソナ設定』を簡単に説明すると、お客さんを一人の人物像として描く(設定する)ことです。

「ターゲット層」という言葉がありますが、“層”というのは大企業が考えるマーケティングなんですね。

ターゲット層という考え方は、私たちのようなセッションをビジネスにしたい人にとっては少し扱いずらいものになります。

例えば「30代の女性」としたら、ターゲットの“層”ですね。

しかし31歳の実家暮らしのフリーターと、39歳の会社社長。

全然違う価値観や生活スタイルなのに、どちらも30代女性として含まれてしまいます。

そうなってしまうと、具体的にどんな人に目掛けてメニューやコンテンツを作ったらいいのかが分からない

具体的にどんな記事でブログ更新したらいいのかが分からない…となってしまいます。

そこで“層”じゃなくて“一人”を考えていきましょう、というのが『ペルソナ設定』ということになります。

ペルソナ設定のやり方と注意点とコツ

ペルソナ設定のやり方(項目出し)

ペルソナ設定は、まずは一人の人物像として以下のような項目を埋めていきましょう。

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 年収
  • 家族構成
  • 人間関係
  • 性格
  • 趣味
  • 1日の生活リズム
  • 興味・関心
  • 悩み
  • 望み

特に大切なのは「悩み」と「望み」です。

この悩みを解決してあげたり、望みを叶えてあげることがコンテンツになるからですね。

(コンテンツ=メニューや商品、ブログ記事も含みます)

イメージをしやすくするためにグーグルの画像検索を使ったりして、イメージに人物像のイラストや写真を使うのもありですね。

例えば「30代女性」と検索すると色々な方の顔写真が出てきます。

それらを借りてきて、勝手にペルソナとして決めた名前を当てて、その方に対してブログを書くようにするだけでも、書きやすくなります。

(画像は個人的にコッソリとモデルにするだけですよ笑)

ペルソナ設定の注意点

ペルソナ設定の目的は「誰に」「何をして」「どうなる」が明確になることです。

なので、上記の項目をただ埋めただけで、イメージがボンヤリしていると意味がないんです。

例えば「お金に悩んでいる」だと抽象的なので、お金のどんなことに悩んでいるのかをイメージしてみましょう。

「毎月末になると支払いに頭を悩まされる」なのか「貯金が底をつきそうで焦っている」なのか「暮らしてはいけるけど好きなことにお金を使えない」なのか…。

それぞれイメージがだいぶ違いますよね。

僕が初めてペルソナ設定の考え方を学んだ時には、ただ項目を埋めるだけで終わっていました。

だから、あまりイメージがハッキリとしていませんでした。

「出すだけ出したけど・・・で?」という感じだったんです。

それから色々と工夫していく中で、こうしたらいいんじゃないか!という方法が見つかってきました。

それが『物語』を描く方法です。

ペルソナ設定のコツ

ペルソナ設定で大切なのは臨場感!

「どんな人なのか」というのがアリアリと描けることなんです。

その人のイメージがはっきりとしているから、こんなサポートが求められているんじゃないかとか、こんなことを知りたいんじゃないかとかアイデアが浮かんでくるわけです。

そこで是非やってみていただきたいのが、物語づくり。

上記で出した人物像を今度は物語の主人公にして動かしてみましょう!

主人公の心情(気持ちや独り言)、会話、情景などを描いてみてください。

そこに臨場感が出てきて、そのキャラクターに愛情が湧いてきます。

気分は小説家ですね。

そして物語が描けたらコンテンツ作りなどに活かせるわけですが、ここからは僕が実際に過去にやった事例をご紹介したいと思います。

ペルソナ設定の事例

人物像:

白石きみ子さん(もちろん仮名)

42歳、独身。

5年前に離婚をしてから一人暮らし。子供はおらず、交友関係も広くない。

年収は300万円ほど。

仕事はOLをしているが雑用ばかりでやりがいもなく周りの人間関係も不満(上司の小言にうんざりなど)

性格は控えめで不満を抱え込むことが多い。

意識は高く学ぶことが好きなので習い事として英語や料理教室など色々と通っている。

経緯を物語風に描く

もともと自分を出すことが苦手だった白石さんは生きにくさを感じていました。

言いたいことを言って、好きなように生きているスピリチュアルリーダーの方をFacebookで見かけて「私もあんな風に生きられたら楽しそうだなぁ」。

そんなきっかけからスピリチュアルのことをブログなどで読み始めます。

そして、知った「○○○ヒーリング」。

自分を癒すために習い始めたことで、いろいろと周りのせいにして生きていたことや、自分を責める癖などに気がつき、楽に生きられるようになっていきます。

先生「きみちゃん、凄い変わったよね!一年前と別人だよ!顔も変わったし」

白「ありがとうございます。見える世界が変わりました」

先生「きみちゃんヒーラー向いてると思うよ、優しいし。人にやってみたりは興味ないの?」

白「え~ホントですか?…やってみようかな」

先生「今度この癒しイベントに出てみる?」

そんな経緯から始めたヒーラーのお仕事。

ブログもやり始めて週に2,3回の更新をし始めます。

紹介などでもヒーリングのお客さんが月に1人、2人ほど来てくれるようになってきました。

(頭の中の声)

「ヒーリングの仕事だけで食べていけるようになりたいな。でも今の状態だと難しいなぁ…。

来てくれたお客さんは喜んでくれるのに、リピートしてくれないのは何でだろう?

もっと交流会とか行って、ヒーリングに関わる時間を増やすにしても仕事もあるし、どうしたらいいんだろう?」

〜 続く 〜(実際はもっと細かく描いています)

ペルソナ設定の事例「設定したらどう使うの?」

僕は白石さんという人物で物語をつくっていたのは僕自身がリピートされない悩みを持っていた時期があるし、周りにいたヒーラーさんがこんな悩みを持っていたからです。

自分の過去と、その知り合いの方を混ぜて1人を描いていきました。

このペルソナ物語を描くまでは、ビジネスを悩んでいるからビジネスのやり方を教えたらいいのかと漠然と思っていました

しかし、ペルソナ白石さんはリピートされないということに対して悩んでいます。

そこで僕は続きの物語を考えてみたんです。

白石さんがコンサルを受けて、リピートされるようなトークを学ぶ物語はどうだろうか?

それか講座を受けて、リピートされるメニューの作り方を身につけていくストーリーだとどうかな?

・・・でも、これでは物語の展開がピンとこなかったんです。

そこで白石さんだったら何が嬉しいだろうかと色々と考えて出てきたのが「お客様に3ヶ月〜半年くらい通っていただくカウンセリングプログラムを手に入れる講座」でした。

提供するセッションを単発で終わるのではなく、プログラムとしてお客さんに通ってもらえる前提のカウンセリングの組み立てをお伝えする。

学ぶのが好きな白石さんだし、カウンセリングのスキルなども教えちゃおう。

そして元々持っているヒーリングを、そのカウンセリングプログラムに取り入れることでオリジナルなものとして提供してもらったら白石さんが活躍できそうだ!

そんなアイデアを出してみたんです。

ペルソナ設定を元にコンテンツを作成

僕はペルソナ白石さんをイメージしたことで「スピリチュアルな方向け」という絞りを入れることにしました。

そして、そんな方が「現実的に生きていく(お金を稼ぐ)」という意味を込めて、英語の生きるという意味の「LIVE」をくっつけて「スピライブ・カウンセラー講座」としてタイトルをつけました

そして白石さんだったらこういうことを知りたいんじゃないか、という内容のカウンセリングスキルと、ビジネスとしての最低限覚えておくといいことをまとめてカリキュラムを作成

始めは直接マンツーマンでお伝えするプログラムとして提供して、そこで出てきた改善点などを踏まえてビデオ教材にして販売を始めました。

おかげさまでしばらくの間、メルマガ登録者の4%以上の方が申し込みをしてくれていました。

具体的なコンテンツの作成方法はまた違う記事を参照いただけたらと思いますが、ペルソナがいたからこその切り口、ペルソナに合わせたタイトル、ペルソナを意識したカリキュラム内容ができたわけです。

もちろんその当時のブログは白石さんを意識して記事を書いていました。

ペルソナ設定のまとめ

さて、最後に今日の記事のまとめをしておきたいと思います。

ペルソナ設定は一人の人物像を描いて、コンテンツ(メニュー)作成やブログ記事を書く時などに活用していくためのものです。

ペルソナ設定は明確に描いて臨場感が出てくることが大切です。

なんとなく言葉だけで出すのではなく、ありありとその人物を感じるために物語にしてみましょう。

物語にしたら、その主人公(ペルソナ)に対して何を提供できるのかを考えていったらコンテンツ作成に繋がります。

ペルソナ設定があることで、切り口やコンテンツの中身、コンテンツのタイトル、提供の仕方などもアイデアが出しやすくなるはずです。

実際に物語の延長線上に、自分をも登場人物として描いてみてください。

また、主人公に対して伝えたいことを考えるとしたらブログ記事のネタや、書き方にも変化が出てくるはずです。

こうしてペルソナは、この世界に本当に存在しているかのように、臨場感を感じながら描いてみてください。

きっとビジネスをしていく上での強力なエネルギーへと変わっていくはずです!

この記事を書いた人

原子 やすふみ

原子やすふみ

心のメカニズム解析で「自然体で生きられる人生」へとナビゲートする。

小学校3年生で両親と離れ全寮制のスパルタスクールに放り込まれる。肉体労働、体罰、独房監禁の日々。中学3年で脱走。警察に保護されそのまま養護施設へ。
中学卒業後、そば屋で住み込みで働きながらの引き蘢り生活。夢も希望も友達すら皆無だった人生に、プロドラマーという人生初の夢を抱き再出発を果たす。その矢先、交通事故に巻き込まれ両足首全骨粉砕骨折。生涯歩行困難と診断されるも、4ケ月の入院と1年間のリハビリ生活で奇跡の復帰を遂げる。保険金で3,300万円を手にするも、今度はニート生活。浪費し続けた結果の極貧生活へ逆戻り。

想像を絶する不運の宿命を背負わされた男の人生が一変したのは、心理学との出逢いだった。心のメカニズムをつぶさに研究し尽くし2010年にメンタルセラピストとして起業。2013年、セッション型ビジネスのコンサルタント業を開始。月末の支払いに困窮していたシングルマザーが月商100万円超え、月の売上が3万円だったセラピストが月商80万円を達成するなど、分かりやすいコンサルティングで関わる一人ひとりに夢と希望を与えている。